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お洲原まいり
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お洲原まいり

往古の信仰
養老6年8月、元正天皇御悩の際、泰澄に命じ当社へ御平癒を祈らせ給い、又聖武天皇の天平8年、国々に疱そうまんえんして都鄙(とひ)この災にかかるものが多かったので、泰澄に命じて当社に祈らせ給うたことがあります。後醍醐天皇の御代に、賊将尊氏が京都へ乱入した時、新田義貞勅を奉じて、越前進発の際、弟の脇屋義助、密に使者を当社に参らせて、宝祚の無窮、玉体安穏、朝敵降伏の祈願を厳修されたことがあり、又近世に入っては、織田氏、豊臣氏、徳川氏の信仰も深く、徳川二代将軍遺例の際に、病気平癒祈祷や、尾州藩では特に当社を寺社奉行の直配の下におき、尾州藩十社家の一にして、毎年御領内の五穀豊饒祈願を厳修の上、又尾州藩六十五万石の御蔵札を当社より拝受するを例としておりました。
往古の信仰
楼門の大太鼓
日本一の大太鼓で、当社崇敬の念厚い交告源四郎氏の奉納(明治16年)にして、其の子孫は現在東京都新宿区中井に在住の交告操郎氏であります。
楼門の大太鼓
境内
当社の内苑には、千古を経た老杉、古桧がうっそうと繁茂し、社前には御神迎祭で名高い長良川の清流に臨み「神の岩」や、川岸に奇岩怪石の散在して、玉石の拡い川原、うしろには外苑鶴形山に連り、是れ亦老樹うっそうと繁り、内外苑約十五万坪に亘り実に広大で、洵にゆうすいな神域で境内全域が洲原神社社叢として本県天然記念物に指定せられています。又御境内全域と鶴形山とが緑地環境保全特別区域として本県から指定せられています。夫婦縁結びの男桧・女桧と、子授安産の霊石があります。
天然記念物洲原神社仏法僧蕃殖地として、昭和10年文部省から指定せられている仏法僧は、毎年神苑内の新緑薫る5月上旬飛来して老樹に営巣、6月上旬産卵、7月上旬孵化、7月下旬巣から雛が飛び離れて9月上旬南方のジャワ、スマトラ、ボルネオ方面の熱帯地方へ飛去します。その期間この神苑の上空を右飛左翔して、美しいルリ色の羽毛や、翼にある円い白色の斑紋が、はっきりと仰ぎ見られ、真紅のくちばしや脚が日光に映ずるようすは、ゆうすいな神域や、荘厳な御社殿と相俟って、洵に霊妙な感じがいたします。今は営巣を観察することが困難となりました。
境内
大自然の風光明媚な神域
境内には数多の鳴禽類がせい息し、春の桜、新緑薫る頃、流の中にある「神の岩」に、又対岸に、「岩つつじ」が満開して清流にうつる頃、殊に夏とならば、社前の清流に鮎釣り、舟遊び、水泳、鶴形山の登山、涼気まんきつしつつ自然科学研究に、秋は外苑鶴形山の紅葉、松茸狩り、冬は雪の霊峰の眺望も亦よろしく、学徒の旅行、遠足に、青少年の渡り鳥観察に、カメラハイキングにと、信仰と観光とを兼ねたお洲原まいりは、実に大自然の風光明媚であり洵にゆうすいな神域であります。
大自然の風光明媚な神域
洲原神社//〒501-3706 岐阜県美濃市須原468-1-1//TEL/FAX:0575-32-2363//参拝時間:≪特に制限なし≫//≪但し社務所勤務者 9:00~16:00≫

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